泣く男

10月18日(土)新宿バルト9,丸の内TOEI他全国ロードショー

STORY

完璧だった殺し屋が犯した、ただ一つの過ち。逃れようのない罪に、自ら課したラスト・ミッションとは——

中国系犯罪組織に身を置くゴン(チャン・ドンゴン)は、あらゆる殺しの仕事を冷徹に遂行するプロフェッショナル。しかしある晩、アメリカのナイトクラブでロシアン・マフィアと韓国人ビジネスマンを皆殺しにするという任務遂行中に、誤ってユミ(カン・ジウ)という幼い少女の命を奪ってしまう。やるせない虚脱感に囚われたゴンは行方を眩ますが、それを許さないボスは、ユミの母親であるモギョン(キム・ミニ)を消せとゴンに命じる。非情な組織の掟から逃れられないゴンはそれを最後の仕事と決め、祖国の韓国へ旅立っていく。
 モギョンはソウルの投資企業、ベンチュラ社の若き取締役である。社長のジョン・リー(キム・ジョンソン)はビジネス界のセレブだが、実はビョン室長(キム・ヒウォン)を使って中国系組織の資金洗浄に手を染める強欲な男。ゴンに射殺された韓国人ビジネスマンは、モギョンの夫で中国系組織の口座情報をロシアン・マフィアに売り飛ばそうとしていたのだ。
 一方、モギョンは愛娘ユミを亡くして以来、魂の抜け殻のようになっていた。そんな彼女を影のように尾行し、殺しの準備を整えるゴン。しかしユミの最期の残像が脳裏に甦り、さらには喪失感に苦しむモギョンの姿を目の当たりにして、拳銃の引き金を引くことができない。母子の幸せを奪った罪悪感がゴンの心に、封印したはずの哀しい過去を呼び覚ますのだ。
 ゴンの裏切りを知った組織は、モギョンのもとに刺客を放つ。間一髪のタイミングで駆けつけたゴンが凄まじい格闘の果てに刺客を倒し、モギョンは警察に保護される。次に組織が差し向けたのは、ゴンの仲間だったチャオズ(ブライアン・ティー)を始めとする殺し屋3人組。警察の隠れ家を急襲した3人は、捜査員を皆殺しにしてモギョンを連れ去ってしまう。 
 激闘で満身創痍のゴンは最後の力を振り絞り、殺し屋たちが待ち受けるベンチュラ社のビルへと向かう。命に替えてもモギョンを守り、償いの誓いを果たすために……。